セキュリティが充実したCRM7選|重要性や導入前の確認項目を紹介
近年、営業活動の効率化に向けて、CRMを導入する企業が増加しています。導入にあたってツールの機能や費用面に着目する方が多いでしょう。
しかし、重要な顧客データをCRMで管理するとなると、セキュリティ対策にも目を向けなければなりません。機能や費用面だけでなく、セキュリティ面も確認してツールを選定することが重要です。
本記事では、CRMの導入を検討している方に向けて、導入前に確認すべきセキュリティを解説します。セキュリティ対策が万全なおすすめのCRMも紹介するので、ぜひCRM選びの参考にしてみてください。
CRMのセキュリティ対策が重視される理由は、主に以下の3つです。
CRMは、企業が顧客と良好な関係を構築・維持するために利用するシステムです。CRMでは顧客情報や取引に関する重要なデータが管理されているため、万が一情報が外部に漏れた場合、企業の失墜といった重大な問題が生じます。
顧客の情報を安全に管理してよりよい関係を築くためには、セキュリティを重視したCRMの導入が不可欠です。セキュリティが脆弱だと、サイバー攻撃により重要な組織のデータが漏洩してしまうかもしれません。個人情報保護法の観点からも、CRMのセキュリティは非常に重視されています。
>>CRMを導入するメリットは?得られる効果やデメリット、成功事例を紹介
実際にどのようなセキュリティが重要なのか、導入前にチェックすべきCRMのセキュリティを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
IPアドレス制限とは、特定のIPアドレスのみがCRMのアカウントにアクセスできるように設定する機能です。指定したIPアドレス以外からのアクセスを拒否することで、不正ログインを防止できます。とくにリモートワークが普及している現在、IPアドレス制限は非常に有効な対策です。
多要素認証とは、異なる2つ以上の要素で認証することを指します。一般的に「知識情報」「所持情報」「生体情報」の3つに分類された要素から、複数の要素を利用して認証します。
たとえば、IDやパスワード(知識情報)でログインした後に、スマートフォンに送られたワンタイムパスワード(所持情報)が求められる場合です。
一方で二段階認証とは、2回の段階に分けて認証をおこなうことです。IDとパスワードでログインした後に「秘密の質問」の答えを入力する場合が当てはまります。2段階に分かれているものの要素は1つのため、多要素認証ではありません。
要素の数を問わない点が多要素認証と二段階認証の違いです。
権限制御は、特定のデータに関して閲覧や編集可能なユーザーを細かく設定する機能です。社員の中でも、部署や役職、担当によって、アクセス権限が異なるように設定します。
CRMの管理者はすべてのデータにアクセスできるようにし、他のユーザーは特定のデータしか閲覧・編集できないようにすることで、外部からの侵入だけでなく、社内でのリスク管理も徹底できます。とくに大規模企業の場合は、適切な権限制御が情報漏洩の防止に効果的です。
CRMに重要な情報を入力する際に、データを暗号化して安全に送信する仕組みのことを通信の暗号化と言います。該当のデータが第三者に盗聴されたり改ざんされたりしないようにするための技術で、重要なセキュリティ対策のひとつです。
SSLやTLSなどのプロトコルを用いて通信内容を暗号化し、データの安全性を確保します。通信が暗号化されていない場合、第三者が簡単に個人情報を盗めてしまうため非常に危険です。とくにリモートワークを積極的に導入している企業は、必須のセキュリティ対策でしょう。
データの暗号化とは、CRMに保存された情報自体を暗号化することです。インターネット経由でデータをやり取りする際に通信内容を暗号化する「通信の暗号化」に対し、データを解読できない状態に保護します。
つまり、第三者が不正アクセスをして万が一情報にたどり着いても、データを解読できないため情報が知られるリスクを抑えられます。電話番号やメールアドレスなど、項目ごとに設定可能な場合が多いです。
監査ログは、CRM上でおこなわれた操作やアクセス履歴を記録する機能です。ログイン名やログイン時刻、データの作成、更新、削除など、ユーザーのログイン情報と操作履歴(ログ)を表示できます。
誰が、いつ、どのデータにアクセスし、どのような操作をおこなったかを追跡できるため、不正アクセスや情報漏洩があったときに、原因追究と早急な対処が可能です。
外部の認証機関やセキュリティ基準に準拠しているかも、CRMのセキュリティ確認に重要なポイントです。プライバシーマークやISO認証が一般的で、近年はこれらの認証を受けているCRMが多く登場しています。
プライバシーマークとは、個人情報を適切に管理していると認められた企業に付与されるマークのことです。一定の審査基準をクリアする必要がありますが、顧客との信頼を高めるために有利です。
参照:プライバシーマークとは|プライバシーマークについて|一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
ISOは、非政府機関『International Organization for Standardization(国際標準化機構)』の略称で、スイスのジュネーブに本社を構えています。ISO認証を受けると世界共通の基準をクリアしたことを証明でき、この認証が信頼の証となります。
参照:ISO認証 | サービス | 日本品質保証機構(JQA)
次は、セキュリティ対策が充実したおすすめのCRMを厳選して7つ紹介します。
導入前に確認すべきセキュリティの項目と一緒に、CRMの特徴を見ていきましょう。
>>【2024年】CRMツールおすすめ10選を比較|機能や導入メリット、選び方を解説
『GENIEE SFA/CRM』は、99.7%の安定した稼働実績がある国産SFA/CRMです。IP制限機能や項目単位・レコード単位のアクセス権限など、基本的なセキュリティ対策が取り入れられています。ログインに関してもSSO認証や多要素認証が導入されているため、フィッシング攻撃といった脅威に対する保護が強化されています。
またプライバシーマークを取得しているほか、業界最大手AWSのセキュリティサービスを導入しているのも特徴です。脆弱性診断は1年に1回実施されています。
<主なセキュリティ対策>
無料トライアルや資料請求も可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。
>>「GENIEE SFA/CRM」の無料トライアルはこちら
『Zoho CRM』も、セキュリティが高いCRMとして人気を集めています。データの暗号化やIPアドレス制限、二段階認証など、他のCRMがおこなっているセキュリティ対策の多くを取り入れています。
データの作成や更新、削除など、ユーザーが実行した操作履歴(ログ)も時系列で表示できるのが特徴です。
<主なセキュリティ対策>
『Sales Cloud』は、Salesforceが提供するAI搭載型CRMです。世界各国で導入実績があり、日本でも多くの企業が導入しています。多要素認証やIPアドレス制限、ユーザーのアクセス権制御など、基本的なセキュリティ対策は漏れがありません。
加えてプライバシーマークやISO、ISMAPなど、第三者からの認証も広く受けています。
<主なセキュリティ対策>
>>セールスフォースでは何ができる? 何がすごいかメリット・デメリットから解説
『Mazrica Sales』は、営業×リモートワークを支える国産のCRMです。SSLによる通信の暗号化やデータの暗号化をはじめ、不正アクセスへのさまざまな対策をおこなっています。
システム変更やアクセスのログを保存できる期間は無期限で、セキュリティリスクが高いと判断された変更を発見した場合、すぐに管理者へ通知する機能が搭載されています。また24時間365日のサービス監視体制で、稼働率は99.9%です。
<主なセキュリティ対策>
『Synergy!』は、ITreviewのCRMツール部門で、使いやすさと導入しやすさともにNo.1を獲得した実績があるCRMです。
デジタルのクライアント証明書をインストールしたPCのみがアクセス可能であったり、同一ユーザーからの二重ログインが禁止されていたりなど、ログイン時のセキュリティ対策が多く見られます。通信に関しては、TLSによって暗号化されています。
<主なセキュリティ対策>
『eセールスマネージャーRemix』は、利用継続率95%のSFA/CRMです。機能ごとに利用権限を設定できるロール権限機能や、複雑なパスワードの設定を促すパスワードポリシーが導入されています。
スマートフォンからのセキュリティ対策もおこなっており、端末認証や二段階認証で不正ログインを防止します。Cloud環境に関しては世界トップクラスのAWSを採用し、稼働実績は99.9%です。
<主なセキュリティ対策>
『kintone』は、自社で手軽に業務アプリの作成ができるクラウドサービスです。ノーコードであらゆるアプリを作れるとして、ITに関する知識が少ない企業にも人気を集めています。
セキュリティに関してもしっかりと基盤が整っており、IPアドレスの制限や二要素認証、操作権限を細かく設定するアクセス権などの対策があります。
導入実績は30,000社です。東証プライム上場企業の3社に1社がkintoneを利用している(2024年6月末時点)ようで、第三者の認証も受けています。
<主なセキュリティ対策>
CRMは、顧客の情報を管理するのに欠かせないツールです。しかし、セキュリティが脆弱だとデータ漏洩やサイバー攻撃により、顧客の個人情報や取引に関する重要なデータが外部に漏れてしまうかもしれません。万が一CRMから顧客のデータが外部に漏れた場合、企業の失墜といった重大な問題が生じるでしょう。
こういった事態を事前に防ぐためには、CRMのセキュリティ対策を重視しなければなりません。CRMを導入する際は、費用面や機能面だけでなく、セキュリティ対策が強化された製品を選ぶようにしましょう。
『GENIEE SFA/CRM』は、基本的なセキュリティ対策が取り入れられた安心の国産SFA/CRMです。IP制限機能や項目単位・レコード単位のアクセス権限設定機能など、さまざまな対策でしっかりと重要な情報を守ります。顧客の重要なデータは、機密情報の漏洩リスクが低い『GENIEE SFA/CRM』で管理しましょう。
SFACRM