
医療業界向けCRMおすすめ5選!導入するメリットや導入事例も解説

医療業界向けCRMおすすめ5選!導入するメリットや導入事例も解説
近年、医療業界におけるデジタル変革が急速に進んでおり、病院やクリニックでもCRMの必要性が高まっています。CRMを活用し、患者データの一元管理や予約の効率化、適切なフォローアップ施策を行うことで、リピート率の向上やスタッフの業務負担軽減を実現できるのが特徴です。
本記事では、医療業界向けにおすすめなCRM5選を紹介します。導入するメリットや導入事例も解説しているため、CRMについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
医療業界向けCRMとは
医療業界向けCRMとは、医療機関向けにつくられたシステムで、顧客データの管理や在庫・物品管理などの機能が装備されています。一般的な業界で「顧客」は商品やサービスの購入者を指しますが、医療業界では患者やその家族、介護者、さらには紹介を行う医療機関も含まれます。
従来は、顧客情報が紙カルテや電子カルテに分散されているのが一般的でした。しかし、医療業界向けCRMの導入によって、顧客情報をひとつのシステムに集約できるほか、在庫・物品管理なども実現できます。
医療業界でCRMを導入するメリット
医療業界でCRMを活用することは、患者管理だけでなく、業務の効率化や患者満足度の向上にもつながります。
- 患者データを一元管理できる
- 業務効率を改善できる
- 患者満足度やリピート率向上につながる
- 在庫や物品管理の最適化が目指せる
- 医療機関同士で円滑に情報連携できる
本項では、医療業界でCRMを導入するメリットを詳しく解説します。
>>CRMを導入するメリットは?得られる効果やデメリット、成功事例を紹介
1.患者データを一元管理できる
個別にデータを保管する従来の方法では、情報を探す手間や入力の重複、更新漏れのリスクが発生する可能性があります。しかし、CRMを導入することで、基本的な患者データだけでなく、診療履歴や検査結果、投薬情報などを一元管理できます。
CRMを活用すれば必要な情報を迅速に見つけ出し、スムーズに新たな記録の追加が可能です。膨大な患者データを扱う医療業界において、CRMは重要なシステムといえるでしょう。
2.業務効率を改善できる
CRMを導入すると、業務の自動化や情報共有の円滑化、属人化防止が期待できます。たとえば、予約日の事前連絡や営業時間の変更連絡などを自動化することで、手作業で行うよりも業務効率が大幅に改善します。
また、患者データや予約情報をひとつのシステムに集約できるため、情報を探す手間や伝達ミスが発生するリスクを減らせる点もメリットです。作業の自動化やスムーズな情報共有によって、より質の高いサービス提供につながるでしょう。
3.患者満足度やリピート率向上につながる
多くの人に信頼してもらう病院・クリニックを目指すためには、患者の満足度やリピート率も重要です。CRMを導入することで、患者ごとに適切なフォローやコミュニケーションが可能になり、満足度向上やリピート率の増加につながります。
たとえば、治療後の経過を自動メールやLINEで配信したり、定期健診が必要な患者には自動リマインダーを送信したりすることも可能です。患者が必要な情報を適切なタイミングで受け取れるのが、CRMを導入するメリットだといえます。
4.在庫や物品管理の最適化が目指せる
CRMを導入するメリットには、ムダなコストを抑えつつ、在庫や必要な物品を適切に確保できることも挙げられます。適切に在庫や物品管理が行われていないと、患者への対応が遅れたり、ムダな出費が増えたりするリスクが発生します。
そのため、患者の診療履歴や処方データと連携して、必要な物品を把握することが重要です。適切に管理すればムダな在庫を抱えることなく、コストの最適化を目指せます。
5.医療機関同士で円滑に情報連携できる
CRMでは、医療機関同士での連携が可能です。調剤薬局はもちろん、自院以外の病院やクリニックと提携できるため、円滑に情報共有を行えます。従来は紹介状を作成して、手渡しやFAX送信が一般的でしたが、CRMの活用によりリアルタイムでの情報共有が実現します。
受け入れ可能な病院や転院先の候補も探せるため、医師の負担を減らせるでしょう。また、調剤薬局と連携することで、患者の待ち時間短縮にもつながります。
医療業界向けCRMの主な機能
医療業界向けCRMには、以下の機能が備わっています。
- 患者情報の一元管理機能
- メール配信やSMS送信、LINE連携機能
- 在庫・物品管理機能
- 地域医療機関との連携機能
本項では、医療業界向けCRMの主な機能を解説します。
1.患者情報の一元管理機能
CRMは顧客を管理するシステムであり、医療業界向けCRMにも患者情報を一元管理できる機能が備わっています。患者に関するすべてのデータをひとつのシステムに集約できるため、従来のように電子カルテや紙カルテに情報が分散されません。
また、リアルタイムで医師や看護師と情報を共有できます。そのため、伝達の手間や漏れが発生するリスクが減り、迅速かつ適切な診療が実現するでしょう。
2.メール配信やSMS送信、LINE連携機能
CRMにはメールやSMS、LINEと連携した配信機能があり、以下の内容を自動送信できます。
- 予約リマインド通知
- 診療後のフォローアップ
- 定期健診のリマインド
- 休診・診療時間変更の案内
- 患者向け健康情報の提供
従来のように電話や手動でのメール送信は、連絡の抜け漏れが発生するリスクが少なくありません。患者との連携不足は、信頼が損なわれる原因にもなります。CRMの自動配信機能を活用して、業務負担を軽減しながら、患者との適切なコミュニケーションを図りましょう。
3.在庫・物品管理機能
医療業界向けCRMには、在庫管理や物品管理機能が備わっているのも特徴です。医療業界では適切に在庫や物品を管理することが重要であり、在庫不足や発注ミスがあると、質の高い診療を提供できません。
CRMを導入することで、使用履歴や消費傾向をデータ化し、リアルタイムで在庫状況を把握できます。必要な物品を適切に発注すれば、在庫切れや過剰発注を防げるため、ムダなコスト削減にもつながります。
4.地域医療機関との連携機能
医療業界向けCRMには地域医療機関との連携機能も備わっており、診療情報や検査データ、服薬履歴などをスムーズに共有できます。たとえば、かかりつけ医と専門医、調剤薬局が連携して患者の服薬状況を正確に管理することで、重複処方や薬の飲み合わせによるリスク軽減が図れます。
ほかにも患者の転院先や紹介先をスムーズに見つけられるため、従来のように手間が発生しません。業務効率化を目指すためにも、医療業界に必要な機能といえるでしょう。
医療業界向けCRMの正しい選び方
医療業界向けCRMを選ぶ際は、押さえておくべきポイントがいくつか存在します。
- 自院のニーズや目的に合っているか
- 現場スタッフが直感的に操作できるか
- 既存のシステムやデータベースとの連携は可能か
- セキュリティ対策が万全か
- 医療業界での実績・サポート体制は充実しているか
本項では、医療業界向けCRMの正しい選び方を解説します。
1.自院のニーズや目的に合っているか
CRMによって機能や特徴は異なるため、自院のニーズや目的に合ったシステムを選ぶ必要があります。
たとえば、予約管理の効率化を目的とする病院であれば、オンライン予約システムやリマインド通知機能を備えたCRMが適しています。一方、診療データの蓄積や活用を重視する病院では、診療履歴の一元管理や分析機能をもつCRMが求められるでしょう。
まずは自院の課題やニーズを明確にして、それらを解決できるCRMを選ぶことが大切です。
2.現場スタッフが直感的に操作できるか
CRMを選ぶ際は操作が難しいものではなく、直感的に操作できるシステムをおすすめします。複雑な操作が必要なCRMを導入すると、使いこなせずに現場の負担が増え、結果的に業務効率の低下につながる可能性があります。
また、操作に慣れるまでに時間がかかると、CRMの定着が進まず、十分な効果を発揮できません。そのため、シンプルで現場スタッフが簡単に使えるシステムを導入しましょう。
3.既存のシステムやデータベースとの連携は可能か
業務効率化を目指すためには、既存のシステムやデータベースと連携が可能なCRM選びが必要です。既存システムやデータベースと連携できなければ、データの二重管理が発生して業務負担が増える可能性があります。
たとえば、電子カルテと連携すれば患者情報を自動で同期でき、診療履歴や処方情報をCRM上で簡単に確認できます。ムダな業務や手間を発生させないためにも、既存のシステムやデータベースとスムーズに連携できるか確認しましょう。
4.セキュリティ対策が万全か
安全に情報管理を行うためには、セキュリティ対策が万全なCRMの導入が必須です。医療機関が扱うデータは、患者の個人情報や診療履歴、処方情報など、極めて機密性が高いといえます。
万が一情報漏洩が発生すると、患者の信頼を失うだけでなく、法的責任を問われる可能性があります。また、適切なセキュリティ対策が施されていないと、サイバー攻撃や内部不正によるデータ流出の危険性も高まるので注意が必要です。
CRMを選ぶ際は、データ暗号化や多要素認証、アクセス権限の細分化などが備わっているか確認しましょう。
>>セキュリティが充実したCRM7選|重要性や導入前の確認項目を紹介
5.医療業界での実績・サポート体制は充実しているか
医療業界での実績が豊富なCRMや、サポート体制が充実しているCRMを選ぶと安心です。導入実績が豊富なCRMであれば、病院やクリニックの運営に適した設定や活用ノウハウが蓄積されているため、スムーズにシステムを運用できます。
また、24時間対応のサポートやトラブル発生時の迅速なサポート体制があるCRMであれば、万が一のシステム障害にも迅速に対応でき、業務への影響を最小限に抑えられます。
医療業界向けCRMおすすめ5選
医療業界向けにおすすめなCRMを5選紹介します。
CRM名 | 月額料金(税抜) |
GENIEE SFA/CRM | スタンダード:3,480円/ユーザー プロ:5,480円/ユーザー エンタープライズ:9,800円/ユーザー |
medigle | 要問い合わせ |
eセールスマネージャー | Starter:1,500円/ユーザー Basic:3,500円/ユーザー Enterprise:11,000円/ユーザー |
Health Cloud | Enterprise:39,000円/ユーザー Unlimited:60,000円/ユーザー |
Synergy! | 20,000円〜 |
それぞれの特徴や料金を比較して、自院に最適なCRMを見つけてみてください。
1.GENIEE SFA/CRM
月額料金(税抜) | スタンダード:3,480円/ユーザー プロ:5,480円/ユーザー エンタープライズ:9,800円/ユーザー |
機能 | 顧客管理メール配信AI受注予測レポートなど |
運営会社 | 株式会社ジーニー |
公式サイト | https://chikyu.net/ |
『GENIEE SFA/CRM』は、定着率99%を誇るシステムです。シンプルで直感的な操作性により、ITに不慣れなスタッフでも容易に利用できるのが特徴です。また、患者情報や診療履歴の一元管理が可能で、予約管理やフォローアップを自動化できるため、業務負担の軽減が実現します。
月額3,480円(税抜)から利用でき、大手のシステムと比較してコストパフォーマンスに優れている点もポイントです。
『GENIEE SFA/CRM』は幅広い業界で活用事例があり、豊富な実績のもと安心して導入できます。大手システムよりも大幅にコストを抑えているため、低コストかつ高性能なCRMを導入したい病院・クリニックにおすすめです。まずは、以下から資料請求または15日間の無料トライアルをご検討ください。
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2.medigle
月額料金(税抜) | 要問い合わせ |
機能 | 連携医療機関管理紹介・逆紹介データ分析マップ分析効果測定など |
運営会社 | メディグル株式会社 |
公式サイト | https://medigle.jp/index.html |
『medigle』は、地域医療連携を支援する専用CRMシステムです。病院やクリニック、診療所、調剤薬局などの医療機関がスムーズに情報共有できるように設計されており、マップ上で患者に適した紹介先も検索できます。
また、日程調整予約と時間枠予約の両方に対応している点も強みです。効率のよい予約システムで、予約数アップが期待できるでしょう。
3.eセールスマネージャー
月額料金(税抜) | Starter:1,500円/ユーザー Basic:3,500円/ユーザー Enterprise:11,000円/ユーザー |
機能 | 顧客管理日報管理スケジュール管理地図など |
運営会社 | ソフトブレーン株式会社 |
公式サイト | https://www.e-sales.jp/ |
『eセールスマネージャー』は、企業規模問わず、幅広い業界で使用されているSFA/CRMです。日本の商習慣や業務プロセスに適した設計がされており、医療機関でも直感的に操作できるUIを備えています。
また、電子カルテや予約管理システム、会計システムなど、すでに利用しているシステムとスムーズに連携が可能です。導入後のサポートも手厚く、安心して長期間運用できる点が、病院やクリニックにとって大きなメリットといえるでしょう。
4.Health Cloud
月額料金(税抜) | Enterprise:39,000円/ユーザー Unlimited:60,000円/ユーザー |
機能 | 電子カルテシステムとの連携患者管理ケアコーディネーションデータ分析・AI活用など |
運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/ |
『Health Cloud』は、医療機関向けに特化したCRMです。患者の診療履歴や予約情報、服薬状況などを一元管理できるほか、医師や看護師が同じ情報をリアルタイムで共有可能なので、よりスムーズな診療が実現します。
また、チャットやメール、SMSを活用し、診察リマインダーやフォローアップメッセージを自動送信できます。SalesforceのAI機能「Einstein」を活用すれば、患者の健康リスクを予測したり、適切な診療計画を提案したりすることも可能です。
5.Synergy!
月額料金(税抜) | 20,000円〜 |
機能 | メール・LINE配信アンケート外部システム連携フォーム作成など |
運営会社 | シナジーマーケティング株式会社 |
公式サイト | https://www.synergy-marketing.co.jp/ |
『Synergy!』は、シナジーマーケティング株式会社が提供する国産のクラウド型CRMです。診療履歴や予約状況を一括管理できるうえ、メール・LINEを活用したリマインド機能も備わっています。
さらに、特定のグループに分けてそれぞれに適した情報を送信する「セグメント配信」により、患者ごとに最適な情報提供が可能です。高いセキュリティと国内サポート体制を備えているため、安心して導入できるでしょう。
医療業界におけるCRMの導入事例
『GENIEE SFA/CRM』を活用した、医療業界におけるCRMの導入事例を2つ紹介します。
- 入力精度の向上と社内でのデータ利活用を同時に実現
- 自動追客機能により見込み客との接点が増加
CRMの導入を悩んでいる方は、導入事例も参考に判断してみてください。
1.入力精度の向上と社内でのデータ利活用を同時に実現
イーピーエス株式会社は、医薬品・医療機器・再生医療等製品の開発支援を行う企業です。同社ではコスト面の課題からシステムの利用者を制限せざるを得ず、データ管理のメンテナンスが不十分で費用対効果が見込めない点が課題でした。
そこで、操作性と費用対効果が高い『GENIEE SFA/CRM』を導入。営業担当の入力負荷が軽減され、日報としても活用できる仕組みを整えることで、営業活動の可視化を実現しています。
また、権限管理の強化や自社システムとのAPI連携、業務の役割分担により、データ精度の向上と業務効率化を実現し、営業担当がコア業務に集中できる環境を構築しています。
>>営業担当の入力負荷軽減!入力精度の向上と社内でのデータ利活用を同時に実現
医療業界向けCRM導入で業務効率と患者満足度を向上させよう
医療業界向けCRMは、患者データの一元管理や業務の効率化、地域医療機関との連携を実現するシステムです。適切なCRMを導入することで、予約管理の最適化や診療履歴の統合、患者フォローの自動化が可能となり、結果として患者満足度の向上やリピート率の増加につながります。
『GENIEE SFA/CRM』は、患者データや診療履歴の一元管理が可能かつ予約管理やフォローアップを自動化できるのが特徴です。さらに、大手システムと比べてコストパフォーマンスも優れているため、コスト負担を軽減できます。まずは、資料請求や15日間の無料トライアルで『GENIEE SFA/CRM』をお試しください。
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