セールスフォースでは何ができる? 何がすごいかメリット・デメリットから解説
ビジネスにおける顧客管理や営業活動を効率化するために、Salesforce(セールスフォース)を導入する企業が増えています。しかし、Salesforceを最大限活用するためには、具体的に何ができるのか、何がすごいのかを把握して、他のツールと比較検討していくことが重要です。
本記事では、Salesforceの概要や主な機能、導入するメリットや活用事例などをわかりやすく紹介します。Salesforceの製品を導入しようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Salesforce(セールスフォース)とは、企業の顧客管理や営業活動を効率化するためのクラウドベースのプラットフォームです。
Salesforceは単体の製品や機能を指しているのではなく、顧客との接点領域ごとに異なるサービスに分かれています。具体的には、以下のようなサービスが展開されています。
企業はこれらのサービスを組み合わせて導入し、ニーズに合わせたカスタマイズができるのが大きな特徴です。そのため、中小企業から大企業まで、さまざまな業種・規模のビジネス現場にて活用されています。
顧客管理や営業支援に特化した業務用ツール自体は珍しくありません。そうしたなかで、Salesforceは具体的に何ができるのか、以下の3点を紹介します。
これらについて把握し、ほかの業務用ツールとの比較の参考にしてみてください。
Salesforceでは、収集した膨大なデータをAI機能『Einstein(アインシュタイン)』を活用して分析・予測することが可能です。
たとえば、過去の商談データをもとに、今後の見込み顧客がどれくらいの確率で成約に至るかを予測できます。また『Sales Cloud』や『Service Cloud』といった、複数のSalesforceのサービスをまたいでデータを蓄積・分析することも可能です。
このように、SalesforceのAI機能を活用することで、データに基づいた意思決定が行えるようになり、営業戦略の最適化や顧客満足度の向上が実現します。
Salesforceには、他社が開発したアプリケーションを簡単に導入できる『AppExchange』というマーケットプレイスが用意されています。活用することで、Salesforceの標準機能では対応できないニーズにも柔軟に対応できます。
また、インストールしたツールやアプリも、複雑なシステム連携なしで実装可能です。AppExchangeによって、Salesforceのサービスを企業独自の業務フローに適用させられるため、幅広い運用が期待できるでしょう。
Salesforceでは、プログラミング知識がなくても独自のアプリケーションを簡単に開発できるローコード開発が可能です。
具体的には『Salesforce Lightning Platform』というサービスを利用することで、既存の機能を拡張したり特定のニーズに合わせた画面やフォームを作成できたりします。
これにより、営業部門やマーケティング部門などの現場スタッフが、自ら必要なアプリを作成し、業務の改善や効率化を実現できます。
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Salesforceは、それぞれ異なる機能を有したサービスを複数展開しています。ここではSalesforceの代表的なサービスの概要と価格を見ていきましょう。
サービス名 | 概要 | 価格(税込み・年間契約) |
Sales Cloud | 顧客や商談の管理を支援する営業支援ツール | 3,300円~/ユーザー/月 |
Service Cloud | マルチチャネルに対応できるカスタマーサービスツール | 3,300円~/ユーザー/月 |
Marketing Cloud | BtoC向けマーケティングサポートツール | 要相談 |
Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot) | BtoB向けマーケティングサポートツール | 要相談 |
Salesforce Lightning Platform | ローコードでアプリケーション開発できるプラットフォーム | 3,300円~/ユーザー/月 |
Salesforce AppExchange | 他企業が開発したアプリや拡張機能をインストールできるアプリストア | アプリごとに異なる |
そのほかにも、Salesforceは一般的な業務効率化ツール以外のサービスも展開しています。
ほかの業務効率化ツールにはないSalesforceのすごい点として、以下の3つがあげられます。
これらのポイントについて把握し、他ツールと比較する際の参考にしてみてください。
Salesforceの代表的なサービスであるSFA/CRMツール『Sales Cloud』は、営業活動全般を網羅的にサポートする機能を持っています。活用することで、営業チームは営業情報の記録や商談の進捗状況の確認、契約成立までのプロセスを一元的に管理できます。
また、Salesforceは営業活動だけでなく、顧客データ管理やマーケティング、カスタマーサポートなどに着目したサービスも提供しており、企業のあらゆる業務領域を支援可能です。
Salesforceは、世界中で幅広く導入されており、豊富な実績を有しています。CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)市場でトップシェアを誇り、大企業や中小企業を問わず、世界中の多くの企業で採用されています。
そして、導入している企業のなかには、製造業や小売業、金融業など幅広い業界が含まれており、Salesforceが持つ柔軟性が伺えるでしょう。
Salesforceは非常に高いカスタマイズ性を持っており、企業のニーズに合わせた柔軟なシステム構築が可能です。『Salesforce Lightning Platform』や『AppExchange』を活用すれば、業種や規模にかかわらず、各企業が自社の業務内容や企業課題に則したカスタマイズを実現できます。
このように、事業の成長や市場の変化に応じてシステムを拡張し、常に最適な業務環境を維持できるのは、ほかの業務用ツールにはないSalesforceの特徴です。
続いて、Salesforceを導入することによって企業が得られるメリットを紹介します。
Salesforceの特徴や機能を把握していても、導入後のイメージがわかない方はぜひ参考にしてみてください。
Salesforceの代表的なサービス『Sales Cloud』を活用すれば、営業担当者は顧客の情報や商談の進捗を一元管理できるようになります。これにより、必要な情報へのアクセス性が向上し、一部業務の効率化も実現するでしょう。
ほかにも、商談後のメール送信によるフォローアップ、次回商談の日程調整などの業務も自動化できます。
雑務にかける時間が削減することによって、営業担当者が本来注力したい業務に割ける労力や時間が増え、生産性向上にもつながります。
Salesforceを導入することで、データの一元管理が可能になり、企業の顧客理解の向上に大きく寄与します。また、データの一元化によって、収集したデータをまとめて分析できるようになり、顧客が何を求めているのか、どのような問題を抱えているのかをより深く予測できます。
さらに、Salesforceではリアルタイムでのデータ更新が可能であるため、常に最新の情報をもとにしたアプローチが可能です。
このように、Salesforceを利用した顧客データ分析を通して顧客への理解が向上し、顧客それぞれのニーズに応じた提案が実現できます。
Salesforceを導入することで、部門間の連携が強化され、部門をまたぐ業務もスムーズに進むようになります。
Salesforceのサービスは、営業やマーケティング、カスタマーサポートといった複数の部門で同じデータを共有します。たとえば、マーケティング部門が新たに獲得した見込み顧客のデータをSalesforce上で営業部門と共有し、営業部門は即座にアプローチを開始することも可能です。
部門間でのシームレスな情報共有が実現することで、各部門が協力して業務に対応し、組織全体のパフォーマンスが向上します。
Salesforceはマルチデバイスに対応しており、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスからアクセス可能です。
Salesforceのモバイルアプリ『Salesforceモバイル』では、Salesforce内に蓄積された顧客情報や商談の進捗管理などのデータを閲覧できます。また、外出先でも顧客や商談に関する情報を入力できるため、チーム全体へのリアルタイムな情報共有が実現します。
このように、Salesforceでは担当者が外出先や移動中でも、オフィスにいるときと同じようにデータへアクセスし、営業活動や顧客対応に活用できるでしょう。
ここでは、Salesforceを導入する際のデメリットを4つ紹介します。
現時点でSalesforceの導入を検討している担当者の方は、デメリットも把握しておきましょう。
Salesforceは非常に多機能で柔軟性が高い一方、その複雑さゆえに操作方法や使い方に慣れるまでに時間がかかる場合があります。操作に慣れるまでは、従業員にストレスがかかる場合もあるでしょう。
そのため、企業は導入前に十分なトレーニングやサポートを提供して段階的に導入を進め、従業員の負担を軽減することが重要です。
Salesforceには、さまざまなアプリケーションや機能があり、運用担当者はこれらを理解する必要があります。システムの運用や管理、ほかの従業員に対するサポートなどにも対応すると、Salesforce担当者への負担は大きくなるでしょう。
また、Salesforceを最大限活用するためには、Salesforceエンジニアの資格を保有した専用人材の採用と配置、専用ベンダーとの定期契約も欠かせません。これらの業務も担当者が対応するならば、自社の人材だけでは対応しきれない事態も発生します。
そのため、担当者の負担を軽減するためにも、システム運用に詳しい人材の育成が必要です。
Salesforceが効果を発揮するためには、データの蓄積が必要であり、そのデータを活用することで、営業活動や顧客管理の改善が進みます。しかし、導入初期にはまだ十分なデータが集まっていないため、Salesforceの成果を実感するまでには時間がかかります。
Salesforceを効果的に活用するには、長期的な視点で導入効果を見込むことが大切です。
一方、こうした背景からSalesforceに対して「役に立たない」という評価をする人も珍しくありません。以下の記事では、なぜSalesforceが役に立たないと言われている理由について詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
>>セールスフォースは役に立たない?は本当か!?口コミや向いている企業の特徴を紹介
Salesforceの導入に際して、費用はユーザー単位で発生することが多いため、利用人数が増えるほどコストも比例して高くなります。とくに、複数の部門や企業全体で導入する場合は、その分ライセンス費用が高額になるでしょう。
また、成果を最大化するために、Salesforce専用人材の採用や専用ベンダーとの定期契約を行った場合、費用はさらに大きくなります。そのため、Salesforceの導入を検討している方は、事前にコストを計算し、導入後のコストパフォーマンスをよく考えることが大切です。
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Salesforceは、営業や顧客管理、マーケティングなど、さまざまな分野のビジネス課題を解決できる強力なクラウド型CRMプラットフォームです。『Sales Cloud』や『Service Cloud』といった代表的なサービスを活用することで、営業活動の効率化や顧客理解の深掘りができます。
しかし、成果をあげるには目的の明確化や適切な人材の配置、教育が不可欠であり、これらが欠けてしまうと十分な効果を得られない恐れがあります。
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