
不動産向けおすすめCRM(顧客管理システム)7選!メリットや導入事例も解説

不動産向けおすすめCRM(顧客管理システム)7選!メリットや導入事例も解説
CRM(顧客管理システム)は、顧客管理や営業活動を支援するツールです。とくに、大量の物件や顧客情報を管理する不動産業界においては、CRMの導入が推奨されます。CRMを導入することで、物件や顧客情報を一元管理できるため、業務効率化や成約率向上につながります。
本記事では、不動産向けCRMを導入するメリットや選び方、おすすめツールや導入事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
不動産向けCRM(顧客管理システム)とは?一般的なCRMとの違い
不動産向けCRMとは、不動産業界向けに作られた顧客管理システムです。一般的なCRMは顧客管理が中心であるのに対し、不動産向けCRMでは以下の機能が実装されています。
- 顧客情報の管理
- 物件情報の管理
- 内見の予約管理
- 賃貸ポータルサイトとの提携
- 追客自動化機能
- コミュニケーションツール連携
顧客管理だけでなく、物件管理や内見の予約管理なども実現できます。顧客情報の管理のみなら一般的なCRMでも問題ないですが、より業務を効率化させるなら不動産向けに特化したCRMの導入がおすすめです。
不動産向けCRM(顧客管理システム)を導入する3つのメリット
不動産向けCRM(顧客管理システム)を導入することで、以下3つのメリットが期待できます。
- 顧客情報の一元管理で生産性が向上する
- 営業活動の業務効率化につながる
- 社内間のスムーズな情報共有で属人化を防止できる
メリットを押さえて、自社の課題や業務改善に役立つかどうか判断してみてください。
1.顧客情報の一元管理で生産性が向上する
CRMでは名前や希望条件、対応履歴などの顧客情報を一元管理できるため、業務全体の生産性が向上します。
たとえば、顧客の希望条件を登録することで、ニーズに合った物件を迅速に提案できます。顧客情報と物件情報を別々に管理していた場合、迅速に提案できず、機会損失につながる可能性も少なくありません。
CRMを導入すれば、成約率向上や顧客満足度アップも期待できる点がメリットといえます。
2.営業活動の業務効率化につながる
不動産向けCRMを導入することで、以下の点から営業活動の業務効率化が期待できます。
- 顧客情報の一括管理
- タスクや進捗管理の可視化
- 自動化機能の活用
CRMには顧客や物件情報の管理はもちろん、メール送信や商談管理の自動機能も備わっているため、効率よく営業活動ができます。さらに、迅速に個別のニーズに合わせた提案ができるので、成約率向上にもつながります。
手動で行っていた作業を自動化することで、重要な作業やタスクに時間を割けるのは大きなメリットといえるでしょう。
3.社内間のスムーズな情報共有で属人化を防止できる
社内間のスムーズな情報共有で、属人化を防止できる点もメリットです。
不動産向けのCRMでは、顧客情報や商談履歴、提案内容などをひとつのシステムに集約して、全部署で同じ情報を共有できます。担当ごとに情報を管理していた場合、特定の担当者に依存することにつながりかねません。
社内全体で情報共有ができる体制を整えることで、均質なサービス提供かつ組織全体の営業力向上も期待できます。
不動産向けCRM(顧客管理システム)の選び方
不動産向けCRM(顧客管理システム)はいくつか展開されているため、自社の業態や課題に合わせて選定することが重要です。
- 業務課題に合った機能が備わっているか
- 操作性や使いやすさは問題ないか
- 自社の規模や業態に合っているか
- セキュリティ対策がしっかりしているか
- 導入後のサポート体制は万全か
- 人脈管理は可能か
- 追客可能なシステムとの連携容易性・互換性はあるか
ここからは、不動産向けCRMの選び方を解説します。
1.業務課題に合った機能が備わっているか
不動産向けCRMを選ぶ際は、自社の業務課題に合った機能が備わっているかが重要です。
たとえば、顧客とのやり取りが多い営業チームなら、問い合わせ管理や自動フォローアップ機能が必要です。一方、賃貸管理を中心に行う場合は、入居者管理や契約更新のリマインド機能が備わったCRMを選ぶ必要があります。
また、外での営業が多い場合は、Googleマップと連携できるシステムがおすすめです。導入前に必要な機能をリストアップしてから、システムを比較しましょう。
>>CRMの基本機能一覧|主要4社の比較やSFAとの違い、活用するメリットを解説
2.操作性や使いやすさは問題ないか
不動産向けCRMを選ぶ際は、事前に操作性や使いやすさに問題はないか確認することをおすすめします。
たとえば、顧客情報の入力や検索がスムーズにできるCRMを選べば、問い合わせ対応やフォローアップのスピードが向上し、成約率アップにつながるでしょう。また、スマホ対応のシステムであれば、営業現場での利便性が高まります。
操作が複雑でわかりにくいCRMを導入すると、入力ミスが増えたり、社内での活用が形骸化したりする可能性があるので注意が必要です。
3.自社の規模や業態に合っているか
CRMを最大限に活用するためには、自社の規模や業態に適したシステムを選ぶことが重要です。
たとえば、小規模な不動産会社であれば、シンプルな機能かつ低コストなCRMが適しています。一方、大手企業はAPI連携やカスタマイズ性の高いシステムを選ぶのが賢明といえます。
また、賃貸管理を主業務とする企業なら、契約更新管理や入居者対応の機能が必須であるのに対し、売買仲介を行う会社では案件や進捗管理が強化されているシステムが必要です。
4.セキュリティ対策がしっかりしているか
安全な情報管理体制を構築するには、セキュリティ対策が十分に施されていることが必須です。不動産業界では顧客情報や契約データを多く扱うため、情報漏れ防止が徹底されている必要があります。
不十分な対策では、データ流出や不正アクセスのリスクが高まり、信用問題や法的トラブルにつながる恐れがあります。データ暗号化やアクセス制限、バックアップ機能が備わったCRMを選び、安全な情報管理体制を整えましょう。
>>セキュリティが充実したCRM7選|重要性や導入前の確認項目を紹介
5.導入後のサポート体制は万全か
長期的にCRMを運用していくためには、導入後のサポート体制が充実しているかも確認しておくべき事項です。設定やデータ移行など初期段階のサポートだけでなく、運用中のトラブル対応やアップデート時のサポートも行ってくれるかが重要といえます。
サポート体制が不十分だと、問題解決に時間がかかり、業務に支障をきたすリスクが高まるでしょう。チャットや電話、メールなど複数の問い合わせ窓口があると、急なトラブルにも迅速に対応できるので安心です。
6.人脈管理は可能か
不動産向けCRMを選ぶ際は、単なる顧客情報の管理だけでなく、人脈管理も確認すべきポイントです。
不動産営業には開発や仲介、管理、賃貸などさまざまなビジネスモデルがあります。どの業態でも一度接点を持った顧客と継続的な関係を築くことが重要であり、顧客のライフスタイルに合わせた提案ができるかどうかが営業成果を左右します。
顧客の人脈まで把握し、効率的かつ効果的な営業活動ができる仕組み体制を整えましょう。
7.追客可能なシステムとの連携容易性・互換性はあるか
顧客と長期的な関係を築くためには、追客を自動化し、他のシステムと容易に連携できるシステムを選ぶ必要性があります。
顧客のライフスタイルや家族のライフイベントに合わせた提案が営業成果を左右しますが、手作業で管理するのは非効率であり、漏れが発生するリスクもあります。つまり、タイミングよく適切な情報を提供できる仕組みが鍵です。
たとえば『GENIEE SFA/CRM』ではリレーションマップ機能を活用した人脈管理が可能であり、自社開発のGENIEE MAとも簡単に連携できます。顧客の属性や行動履歴に応じた自動追客が実現し、最適なタイミングで情報提供を行えます。
不動産向けおすすめCRM(顧客管理システム)7選
本項では、不動産向けおすすめCRM(顧客管理システム)を7選紹介します。
CRM | 料金(税抜) |
GENIEE SFA/CRM | スタンダード:3,480円/ユーザープロ:5,480円/ユーザーエンタープライズ:9,800円/ユーザー |
Salesforce Sales Cloud | Starter:3,000円/ユーザーPro Suite:12,000円/ユーザーEnterprise:19,800円/ユーザーUnlimited:39,600円/ユーザーEinstein 1 Sales:60,000円/ユーザー |
いえらぶCLOUD | 要問い合わせ |
Zoho CRM | スタンダード:1,680円/ユーザープロフェッショナル:2,760円/ユーザーエンタープライズ:4,800円/ユーザーアルティメット:6,240円/ユーザー |
いい生活 賃貸クラウド One | 30,000円〜 |
ノマドクラウド | 要問い合わせ |
顧客管理 CRM | 要問い合わせ |
各ツールの特徴を順番に解説します。
1.GENIEE SFA/CRM
月額料金(税抜) | スタンダード:3,480円/ユーザープロ:5,480円/ユーザーエンタープライズ:9,800円/ユーザー |
機能 | AIアシスタントリレーションマップ機能メール配信機能商談管理機能Slack・Chatwork連携機能Googleマップ連携機能など |
運営会社 | 株式会社ジーニー |
公式サイト | https://chikyu.net/ |
『GENIEE SFA/CRM』は、不動産業界をはじめとする幅広い業種に対応しているSFA/CRMシステムです。リレーションマップ機能を活用した人脈管理が可能なほか、GENIEE MAとの連携で、顧客のライフイベントや行動履歴に基づいた自動追客が実現できます。
また、データの暗号化やアクセス制限などのセキュリティ対策が充実しており、大切な顧客情報を安全に管理できる点も評価が高いポイントです。顧客との長期的な関係構築を重視する企業や、営業の効率化を図りたい企業におすすめといえるでしょう。
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2.Sales Cloud
月額料金(税抜) | Starter:3,000円/ユーザーPro Suite:12,000円/ユーザーEnterprise:19,800円/ユーザーUnlimited:39,600円/ユーザーEinstein 1 Sales:60,000円/ユーザー |
機能 | 営業活動の管理売上予測管理ワークフローとプロセスの自動化セールス向けAIなど |
運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/ |
『Sales Cloud』は、世界的に広く導入されているクラウド型のSFA/CRMシステムです。業種や企業規模を問わず柔軟にカスタマイズ可能で、複数チャネルでの顧客とのやり取りを一元管理できます。
また、Einsteinと呼ばれるAIが搭載されており、顧客データの分析を通じて最適な営業アクションを提案したり、成約可能性の高い案件を予測したりすることも可能です。大規模かつグローバル展開している企業や、営業のデジタル化を推進したい企業に適しています。
3.いえらぶCLOUD
月額料金 | 要問い合わせ |
機能 | ホームページ制作反響取込・顧客管理システム間取り図作成Web接客・オンライン内見物確・内見予約・Web申込など |
運営会社 | 株式会社いえらぶGROUP |
公式サイト | https://ielove-cloud.jp/ |
『いえらぶCLOUD』は、不動産業界に特化したクラウド型の業務支援システムです。物件管理や顧客管理、追客、契約管理、広告連携など、不動産業務に必要な機能をすべて搭載しています。
また、SUUMOやHOME'S、アットホームなどの主要不動産ポータルサイトと連携し、物件情報をワンクリックで一括掲載できる点も強みです。追客を強化して成約率を上げたい企業や、ポータルサイト連携で広告業務を自動化したい企業におすすめといえます。
4.Zoho CRM
月額料金(税抜) | スタンダード:1,680円/ユーザープロフェッショナル:2,760円/ユーザーエンタープライズ:4,800円/ユーザーアルティメット:6,240円/ユーザー |
機能 | リード・顧客・商談情報の一元管理タスク・スケジュール管理複数パイプライン管理高度な検索フィルターなど |
運営会社 | ゾーホージャパン株式会社 |
公式サイト | https://www.zoho.com/jp/ |
『Zoho CRM』は、クラウド型の営業支援・顧客管理システムで、中小企業から大企業まで幅広く対応可能です。他の大手CRMと比較して、リーズナブルな価格で充実した機能を提供している点が大きな特徴といえます。
モバイルアプリが用意されており、スマホやタブレットから外出先でもリアルタイムで顧客情報を管理できる点も評価が高いポイントです。
コストを抑えつつ高機能なCRMを導入したい企業や、営業担当者が頻繁に外出する企業は導入を検討してみるとよいでしょう。
5.いい生活 賃貸クラウド One
月額料金(税抜) | 30,000円〜 |
機能 | 顧客管理機能店頭での営業支援営業成績管理内見予約・入居申込など |
運営会社 | 株式会社いい生活 |
公式サイト | https://www.es-service.net/ |
『いい生活 賃貸クラウド One』は、不動産賃貸業務に特化したクラウド型の業務支援システムです。物件情報の管理や入居者対応、契約書の電子化、売上管理など、賃貸業務に必要な機能をすべて統合しており、ひとつのシステムで賃貸業務を効率的に運用できます。
また、顧客情報をデータベース化し、興味や行動履歴に基づいたフォローアップが可能です。追客のタイミングを逃さず、成約率を向上させられるでしょう。
賃貸管理業務を効率化したい企業や、追客の精度を向上させたい企業におすすめです。
6.ノマドクラウド
月額料金 | 要問い合わせ |
機能 | ポータル反響の自動取込自動物確即レス機能LINE連携物件検索・提案など |
運営会社 | イタンジ株式会社 |
公式サイト | https://lp.itandibb.com/ |
『ノマドクラウド』は、追客に特化した顧客管理システムです。顧客情報の管理から追客、内見、契約管理までのプロセスを一元化でき、業務効率化を目指せます。
また、シンプルなUIを採用しており、ITリテラシーが高くない社員でもスムーズに使いこなせる設計が魅力です。顧客対応・追客を強化したい企業や、シンプルな操作性で導入ハードルを下げたい企業は、ノマドクラウドを検討してみるとよいでしょう。
7.顧客管理 CRM
月額料金 | 要問い合わせ |
機能 | 優先度の高い顧客を自動表示定型文機能自動追客機能検索ログ機能など |
運営会社 | 株式会社LIFULL |
公式サイト | https://biz.homes.jp/lists/customer-management/customer-management-00001 |
『顧客管理 CRM』は、HOME’Sが提供する不動産業界に特化した顧客管理システムです。メール反響からの来店率アップを目的としており、反響対応のスピードを改善できます。
反響数や返信率・来店率の自動集計により、業務の成果を分析できる点も魅力。さらに、店舗別・個人別の対応件数や追客状況を記録できるため、営業戦略を最適化できるでしょう。
HOME'Sを活用している企業や、データを活用して営業を強化したい企業におすすめのCRMシステムです。
不動産向けCRM(顧客管理システム)の導入事例
本項では『GENIEE SFA/CRM』の導入により、業務効率アップや成約率向上につながった事例を2つ紹介します。
- マネジメント効率が飛躍的に向上
- 組織改革&業務効率化を実現
コストに見合った効果が期待できるのか不安に感じている方は、実際の事例も参考にしてみてください。
1.マネジメント効率が飛躍的に向上
株式会社パワーコンサルティングネットワークスは、不動産資産に関するあらゆる課題に寄り添い、総合的なソリューションを提供する企業です。同社ではデータ管理に対する意識が低く、進捗管理や施策の具体化に課題を抱えていました。
そこで、定着度が高く長期的な関係を構築できる『GENIEE SFA/CRM』を導入。ダッシュボード機能でKPI進捗をリアルタイムで可視化し、データを基にした精度の高いマネジメントを構築することで、業務効率化と成果最大化を実現しています。
2.組織改革&業務効率化を実現
岡﨑建工株式会社は、都市の歴史と未来をつなぐビルメンテナンス・環境管理を担う企業です。同社では、従来は大手システム会社の営業管理ツールを導入していましたが、ランニングコストの高さが課題となり、よりコスト効率のよい代替システムの導入を検討していました。
そこで、コストパフォーマンスと機能性を両立する『GENIEE SFA/CRM』への移行を決定。従来コスト面の制約により活用できなかった機能をフルに活用できるようになり、営業プロセスの効率化を実現しています。
>>大手システムから「GENIEE SFA/CRM」に乗り換えてランニングコストが半分に!組織改革&業務効率化も実現した維持管理会社の事例
不動産向けCRM(顧客管理システム)導入で業務効率を向上させよう
不動産向けCRM(顧客管理システム)を導入すると、業務効率向上や営業活動強化に大きく貢献できるのが特徴です。CRMを活用することで、顧客情報の一元管理や追客の自動化が可能となり、成約率向上も期待できます。
CRMを選ぶ際は、業務課題に合った機能やセキュリティ対策に加えて、人脈管理や追客可能なシステムかどうかも確認しましょう。
『GENIEE SFA/CRM』では、世界トップクラスのクラウド環境であるAWSを採用しており、安全確保体制と強固なシステム基盤が構築されています。また、人脈管理や追客機能を備えているため、顧客との長期的な関係を実現できます。まずは、資料請求や15日間の無料トライアルを活用してみてください。
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