小売業のCRM(顧客管理システム)おすすめ7選!必要性や導入事例も解説
小売業では新規顧客の獲得も重要ですが、リピーターを増やしてLTV(顧客生涯価値)を向上させることも大切です。しかし、リピーター施策の立案や実行に課題を感じている企業も少なくありません。
こうした課題の解決に有効なのが、顧客管理やデータ分析が可能なCRM(顧客管理システム)の活用です。本記事では、小売業におけるCRMの必要性や導入メリット、おすすめツールや導入事例を紹介します。
小売業においてCRM(顧客管理システム)の活用は、以下の点から非常に有効だといえます。
本項では、小売業におけるCRMの必要性を詳しく解説します。
小売業では、多様な顧客データを適切に管理・活用することが求められます。とくに、現代は店舗・EC・アプリなど複数のチャネルを横断する購買行動が一般化しており、顧客の一元管理が重要です。
CRMを導入することで複数チャネルの顧客データを一元管理できるうえ、顧客データを適切に活用すれば、売上向上やリピーター獲得につながります。CRMは、データを適切に管理しつつ、販売戦略を強化するために不可欠なツールといえるでしょう。
顧客の購買データを分析して適切なアプローチを行うことで、リピーターの増加やLTV向上に直結します。購買履歴や来店頻度などのデータを活用せずに、一律の販促施策を行っても効果は限定的です。
たとえば、購買データを基にパーソナライズされたメールを配信すれば、リピート率やLTV向上が期待できます。CRMを活用して購買データを的確に分析することで、効果的なマーケティング施策につながるでしょう。
小売業で活用できるCRMの機能には、以下が挙げられます。
機能 | 詳細 |
顧客情報管理 | 顧客の基本情報(氏名、年齢、住所など)や購買履歴、嗜好などを一元管理できる |
購買データ分析 | 顧客の購買履歴を分析し、購買傾向や人気商品を把握できる |
ポイント管理 | ポイントカードやアプリを通じて、顧客のポイント付与・利用状況を管理できる |
メール配信 | 顧客属性や購買履歴に基づき、ターゲットを絞ったメールマーケティングが実施できる |
キャンペーン管理 | 販促キャンペーンの企画・実施・効果測定を行い、効果的なプロモーションを実施できる |
アンケート調査 | 顧客満足度やニーズを把握するためのアンケートを作成して、商品販売やサービスに活用できる |
小売業向けの機能を活用することで、顧客ごとの購買行動を把握し、最適なマーケティング施策を実施できます。
小売業でCRM(顧客管理システム)を導入すると、以下のメリットが期待できます。
CRMの導入を悩んでいる方は、メリットを参考に判断してみてください。
CRMを導入することで顧客情報を一元管理でき、業務の効率化やマーケティング精度の向上が期待できます。顧客情報が店舗やEC、アプリなどに分散していると、適切なデータの活用が難しくなります。
CRMを活用すれば、統合されたデータに基づき、効果的な販促やパーソナライズされた施策が可能です。その結果、リピーターの増加やLTVの向上につながり、売上の安定化と顧客満足度の向上が実現するでしょう。
CRMを導入することで、顧客ごとに最適なクーポンやキャンペーンを配信でき、LTVの向上が期待できます。一律のプロモーションでは、顧客の関心を引くのが難しく、リピート率の向上につながりません。
たとえば、リピート率の低い顧客には再来店を促す割引クーポン、頻繁に購入する顧客にはロイヤルティプログラムを提供することで、継続的な購買を促進できます。適切なタイミングで適切な顧客にアプローチすることが、売上の安定化とLTVの最大化につながります。
小売業では効果的な販売戦略を立案するために、購買履歴や行動データの分析が重要です。しかし、従来の感覚的なマーケティングでは、顧客ごとの嗜好や購買パターンを正確に把握できません。
その点、CRMを活用すれば売れ筋商品や購買傾向を分析し、適切な販促施策を実施できます。また、特定の商品の購買データを分析することで、需要予測や在庫最適化にも効果的です。顧客の購買履歴や行動データを正確に把握し、適切な施策を講じることが売上向上の鍵といえます。
CRMを導入することでブランドへの愛着や信頼を高められ、ブランドロイヤリティ向上を目指せます。小売業では顧客との長期的な関係を築くことが重要であり、顧客対応への一貫性やパーソナライズされた提案が鍵といえるでしょう。
たとえば、CRMを活用して特別クーポンや誕生日特典を提供することで「自分は大切にされている」と感じてもらえます。その結果、ブランドへの愛着や信頼が強まり、継続的な利用やリピーター獲得につながります。
小売業向けのCRM(顧客管理システム)は、システムごとに機能や特徴が異なるため、自社の課題に適したツールを選定することが重要です。
本項では、小売業向けCRMの選び方を詳しく解説します。
小売業向けCRMはシステムごとに機能が異なるため、自社の業態に適した機能を備えているツールの導入が重要です。
業態に合わないCRMを導入すると必要な機能が不足していたり、運用が複雑になったりするため、効果的に活用できません。とくに、店舗とECの統合管理やポイントシステムなど、業態ごとに必要な機能が異なります。
必要な機能を洗い出してから、自社の業態に適したシステムを選びましょう。
>>CRMの基本機能一覧|主要4社の比較やSFAとの違い、活用するメリットを解説
CRMをPOSシステムやECサイトと連携させることで、顧客データを一元管理し、より効果的なマーケティング施策が実現できます。POSやECサイトのデータがCRMと連携できないと、購買履歴や来店履歴が分断され、顧客の行動を正確に把握しきれません。
結果として、適切なプロモーションやパーソナライズされた対応が難しくなってしまいます。POSシステムやECサイトと連携して、顧客データを一元管理することが重要です。
CRMは機能や価格が多様であるため、導入コストに対してどの程度の効果が期待できるかを見極める必要があります。
たとえば、コストが高いCRMを導入しても自社の業務に適していなければ、運用負担が増加して期待した効果を得られない可能性があります。逆に、コストを抑えすぎると必要な機能が不足し、十分な成果を出せません。
CRM導入の際は、単にコストの安さや機能の多さではなく、自社の業態や運用に適しているかを確認しましょう。
>>CRM(顧客管理システム)の導入費用はいくら?タイプ別の相場と内訳を解説
小売業におすすめなCRM(顧客管理システム)を7選紹介します。
CRM名 | 月額料金(税抜) |
GENIEE SFA/CRM | スタンダード:3,480円/ユーザープロ:5,480円/ユーザーエンタープライズ:9,800円/ユーザー |
Sales Cloud | Starter:3,000円/ユーザーPro Suite:12,000円/ユーザーEnterprise:19,800円/ユーザーUnlimited:39,600円/ユーザーEinstein 1 Sales:60,000円/ユーザー |
Zoho CRM | スタンダード:1,680円/ユーザープロフェッショナル:2,760円/ユーザーエンタープライズ:4,800円/ユーザーアルティメット:6,240円/ユーザー |
HubSpot | Marketing Hub Professional:96,000円/3ユーザーMarketing Hub Enterprise:432,000円/5ユーザー |
Synergy! | 20,000円〜 |
うちでのこづち | ベーシックプラン:60,000円〜 |
KARTE | 要問い合わせ |
それぞれの特徴や料金を比較して、自社に最適なCRMを見つけてみてください。
『GENIEE SFA/CRM』は、シンプルな操作性と高いコストパフォーマンスを兼ね備えたシステムです。直感的なUIにより、ITに不慣れなスタッフでも簡単に運用できるのが特徴です。
また、大手CRMと比較して低コストで導入できるため、予算を抑えつつ機能性を重視する企業に最適といえるでしょう。さらに、顧客データの一元管理だけでなく、SFA(営業支援)機能も備えているため、販売戦略の最適化も期待できます。
月額料金(税抜) | スタンダード:3,480円/ユーザープロ:5,480円/ユーザーエンタープライズ:9,800円/ユーザー |
機能 | 顧客管理メール配信AI受注予測Webフォーム連携など |
運営会社 | 株式会社ジーニー |
公式サイト | https://chikyu.net/ |
『GENIEE SFA/CRM』は、定着率99%の実績を誇るシステムです。製品や機能について詳しく知りたい方は、まずは資料請求または15日間の無料トライアルをお試しください。
>>「GENIEE SFA/CRM」の無料トライアルはこちら
『Sales Cloud』は、Salesforceが提供する世界トップクラスのCRMです。AIを活用したデータ分析により、顧客の購買履歴や行動データを詳細に把握し、効果的なマーケティング施策を実施できます。
また、クラウドベースのシステムであるため、複数の店舗やECサイトとリアルタイムでデータを共有可能です。さらに、実店舗とECサイトなど複数のチャネルを連携することで、顧客に最適な購買体験を提供するオムニチャネル戦略を強化できます。カスタマイズ性が高く、企業のニーズに合わせたシステム構築が可能な点も強みです。
月額料金(税抜) | Starter:3,000円/ユーザーPro Suite:12,000円/ユーザーEnterprise:19,800円/ユーザーUnlimited:39,600円/ユーザーEinstein 1 Sales:60,000円/ユーザー |
機能 | 顧客管理売上予測販売店/パートナー管理電子メール連携など |
運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/ |
『Zoho CRM』は、コストパフォーマンスの高いクラウド型CRMで、小売業に必要な顧客管理や営業支援、マーケティング機能をバランスよく備えています。シンプルなUIと使いやすさが特徴で、CRM初心者でも導入しやすい点が強みです。
また、AI機能「Zia」を搭載しており、顧客データの分析や販売予測を自動化できるため、効率的なマーケティングや営業施策を実施できます。さらに、メール配信やSNS連携機能を活用することで、オムニチャネル対応もスムーズに行えます。
月額料金(税抜) | スタンダード:1,680円/ユーザープロフェッショナル:2,760円/ユーザーエンタープライズ:4,800円/ユーザーアルティメット:6,240円/ユーザー |
---|---|
機能 | 顧客管理タスク・スケジュール管理売上予測メール分析など |
運営会社 | ゾーホージャパン株式会社 |
公式サイト | https://www.zoho.com/jp/ |
『HubSpot』は、小売業に必要な顧客管理やマーケティング、営業支援機能をオールインワンで提供しています。シンプルなUIで操作しやすく、ITに不慣れなスタッフでも導入しやすい点が強みです。
また、マーケティングオートメーション(MA)機能が充実しており、顧客の購買履歴や行動データに基づいて、メール配信やキャンペーン施策を自動化できます。ECサイトやSNSとの連携機能も備えており、オムニチャネル対応を強化できます。
月額料金(税抜) | Marketing Hub Professional:96,000円/3ユーザーMarketing Hub Enterprise:432,000円/5ユーザー |
機能 | Eメールマーケティングフォームキャンペーンレポートソーシャルメディアなど |
運営会社 | HubSpot Japan株式会社 |
公式サイト | https://legal.hubspot.com/ |
『Synergy!』は、シナジーマーケティング株式会社が提供するCRMで、使いやすさと高いセキュリティ性能が特徴です。ユーザーの利便性を重視したシンプルな画面デザインにより、システムに不慣れなスタッフでも直感的に操作できます。
また、ファイアウォールによる不正侵入検知や通信の暗号化など、強固なセキュリティ対策が施されているため、安心して利用できます。さらに、多数の外部システムと連携可能で、基幹システムにある顧客データとの統合が容易です。
月額料金(税抜) | 20,000円〜 |
機能 | 顧客管理外部システム連携メール・LINE配信アンケートなど |
運営会社 | シナジーマーケティング株式会社 |
公式サイト | https://www.synergy-marketing.co.jp/ |
『うちでのこづち』は、EC・通販事業者向けに特化したCRMで、顧客分析とマーケティング施策を強化できるのが特徴です。RFM分析やCPM分析などの多角的なデータ分析機能を搭載しており、リピーター獲得やLTVの向上が期待できます。
また、カート放棄対策メールやステップメール、LINE配信などの豊富な施策機能を備えており、顧客ごとの最適なアプローチを自動化できます。ECカートや基幹システムとの連携性も高く、スムーズに導入・運用が可能です。
月額料金(税抜) | ベーシックプラン:60,000円〜 |
機能 | メール配信LINE公式アカウント連携DM配信カゴ落ちメールなど |
運営会社 | 株式会社E-Grant |
公式サイト | https://www.uchideno-kozuchi.com/ |
『KARTE』は、株式会社プレイドが提供するCXプラットフォームです。リアルタイムで顧客の行動を解析し、一人ひとりに最適なアプローチを提供できるのが特徴です。
また、直感的なUIと柔軟なカスタマイズ性を備えており、企業ごとのマーケティング戦略に応じた施策を展開できます。ECサイトや実店舗での行動データを統合できるため、オムニチャネル戦略の強化にも最適といえるでしょう。
月額料金(税抜) | 要問い合わせ |
機能 | ユーザー分析Webチャットアンケートカスタマージャーニー設計など |
運営会社 | 株式会社プレイド |
公式サイト | https://karte.io/ |
本項では、小売業で『GENIEE SFA/CRM』を導入したことによって、成功した以下2つの事例を紹介します。
導入を悩んでいる方は、事例も参考に判断してみてください。
株式会社ヒロモリは、オリジナルグッズやノベルティの製作、プロモーション企画、効果測定を手掛ける企業です。同社では問い合わせ履歴・ノベルティ受注データが有効活用できていない点や、新規商品の提案が不足・属人化している点に課題を抱えていました。
そこで、国産ツールで操作性に優れた『GENIEE SFA/CRM』を導入。顧客データを適切に管理・分析することで、より効率的かつ顧客インサイトに寄り添った提案を実現しています。
>>「GENIEE SFA/CRM」×「GENIEE MA」連携で潜在顧客行動を可視化
引用元:株式会社飛騨の森でクマは踊る
株式会社飛騨の森でクマは踊るは、広葉樹の活用や木製品の加工販売、カフェ・ホステルの運営などを通じて、地域資源の価値創造と循環型社会の実現に取り組む企業です。
同社では顧客情報や営業データの一元管理を目的に『GENIEE SFA/CRM』を導入。営業スタッフの属人的な判断に依存せず、正確なデータや分析結果を活用した戦略立案が可能となりました。また、部署間の情報共有が円滑になり、組織全体で業績向上に向けた一体感が生まれています。
>>【業界別】CRM導入の成功事例10選!実施した施策や得られた効果を紹介
小売業においてCRM(顧客管理システム)を導入することで、売上アップやリピーター率の向上が期待できます。購買履歴や行動データを活用すれば、個別に最適化されたキャンペーンやクーポンを提供できるため、顧客満足度の向上にもつながります。
『GENIEE SFA/CRM』は、小売業の営業活動や顧客管理の効率化に最適なツールです。POSデータやECサイトの購買履歴などを統合し、データドリブンな施策を実施できます。まずは、資料請求または15日間の無料トライアルを検討してみてください。
SFACRM