SFAやCRMツールの導入を検討している人なら、『セールスフォース』という名前を一度は耳にした経験があるでしょう。
日本だけでなく世界中で有名な会社ですが、「高いだけで役に立たないのでは?」「実は使いにくいのでは?」といったいう評判も聞かれますきます。それは本当なのでしょうか。
結論は「NO」であり事実とは異なります。
端的に利用者(企業)側の使い方とセールスフォースの機能群やサービスがフィットしていないだけではないかと考えられます。
ただ単に投下するコストに対して使い切れていない、使いこなせていない、実際には使っていない機能が多くあるため導入しているプランと利用実態がマッチせず費用対効果が見合っていないだけなのではないでしょうか。
事実、世界中で多くの企業が導入しているツールであり、役に立たないのであればそこまで普及することはないでしょう。
しかし、「使いこなせていない」企業は実は国内でも少なくはありません。
その理由は主に、利用者側の導入選定時におけるコストとサービス、機能とのバランスの取り方、見極め方にも要因があるのではという見方もあります。
本記事では、セールスフォースのそういった間違った評判に対する警笛と共にセールスフォースがマッチする企業像や自社に合った正しいツール選定のポイントを解説します。
Salesforce(セールスフォース)とは?

『
Salesforce(セールスフォース)』とは、クラウド型ソフトウェアを提供しているアメリカの企業です。世界で15万社以上の企業が
セールスフォースのサービスを導入しており、日本でも広く利用されています。
代表的なサービスは、営業活動を支援する
SFA/CRMツール『
Sales Cloud』や、顧客対応に役立つ『
Service Cloud』、
MAツールの『
Marketing Cloud』です。なかでも多く利用されているのは『
Sales Cloud』で、エディション(プラン)別の料金は以下の通りです。
<『
Sales Cloud』のエディション別の月額料金(税込)/1ユーザー>
- Starter:3,300円
- Professional:10,560円
- Enterprise:21,780円
- Unlimited:43,560円
- Einstein 1 Sales:66,000円
他社サービスと比較しても金額が高めに設定されており、加えて初期費用やオプションがかかるケースもあります。詳細は以下の記事で解説しているため、ぜひご確認ください。
>>
セールスフォースの特徴は?大手SFAの機能・料金・サポートを解説!
セールスフォースが役に立たない?といった誤解を生む口コミ例

事実とは異なる「
セールスフォースは役に立たない」という誤解がなぜ生まれるのか、否定的な評価とともに見ていきましょう。
1. 操作が複雑で使いづらい?
- 操作が複雑で使いにくい
- 機能が多く使いこなせない
- 慣れるまでに時間がかかる
- ランニングコストが高い
- 初期支援やカスタマイズの外注に費用がかさむ
実際の口コミを参考にひとつずつ紹介します。
iPhoneで入力するときの画面がありえないくらい使いづらい!
引用:
X
CRM/SFAとしてはUIが致命的に悪く営業担当者に苦痛を強いる。付帯サービスのCMSは
SEO的にもデザイン自由度的にも劣悪な仕様。
引用:
X
特にレイアウトの編集機能がいまいちわかりずらい部分があり、もうちょっと直感的にできるようにしてほしい。
引用:
ITreview
ありとあらゆる機能が
セールスフォースには揃っているという素晴らしさがある反面、操作画面の情報量が多すぎて逆に使いにくいという意見が一部にはあるようです。
直感的に操作できるツールが
SaaS界隈では一般的になりつつある昨今において多機能ゆえの使いづらさを感じている方も中には一定数存在するということでしょうか。
2. 機能が多く使いこなせない?
セールスフォースは非常に多機能で、営業、マーケティング、カスタマーサポートと、さまざまな部門のニーズに応える機能を備えています。しかし、豊富な機能が逆に自分が使う機能群だけを使いたいという方にとっては「多機能で使いこなせない」という声につながっているのかもしれません。
設定が難しく使いこなせないという声をよく聞いていたが、実際に自社で導入してみてもすべての機能を使いこなすにはかなり時間がかかりそうな印象を受けている。
引用:
ITreview
使える機能が多すぎて、使いこなせていない部分があるため、活用ガイドのようなものを見れるようにしてもらえるともっと有効利用出来ると思います。
引用:
ITreview
様々な機能がきっと使いこなせばできると思うが、なにぶん使える機能が多い為、使いこなせない。
引用:
ITreview
いくら機能が充実していても、全く使わない機能が導入しているプランに含まれていたり、実際に現場で入力する担当者がうまく使いこなせなければツールの有効活用は半減してしまいます。
実際にツールを利用する現場の営業マンや運用担当者が入力する際のハードルを下げられるように定着支援のトレーニングを受けられる機会を設け、操作に慣れることが重要ではないでしょうか。
これらの意見の要因にはツール提供者側の問題というよりは、使う側、導入する側の努力も一定必要なことを事前に理解した上で導入したあとの運用定着までを見据えたプラン導入やオンボーディング支援の詳細を詰めてから導入を行うようにしましょう。
3. 慣れるまでに時間がかかる
先述したとおり機能が多く複雑なため、操作に慣れるまでに時間がかるという声もありました。Xやレビューサイトの口コミを参考に見ていきたいと思います。
アタックリスト組んでメールテンプレ化するために、お試しで
Salesforce使ってみたけど、めっっっちゃ使いづらい。多機能すぎて、覚えるまでの労力で心が折れそう。
引用:
X
いろいろな機能をカスタマイズすることができる一方、導入から慣れるまでは時間がかかりました。
引用:
ITreview
多機能故に活用し定着に至るまでには、一定の時間が必要という前提である一方で、そういったツールであり我慢が必要であるという事前情報を把握していないユーザーの一部が短期間での効果を期待できない点を、ネガティブにとらえてしまった例といえるのではないでしょうか。
ただこれらの意見からもツール側の問題というよりはただ単に導入企業側と
セールスフォースとのミスマッチが起因しているように感じます。
選定時に定着までに必要な時間とコストを一定加味しておくことでこのようなミスマッチは避けられるのではないかと捉えます。
4. ランニングコストが高い
ランニングコストが高いと感じているという意見も口コミから見られましたが結局はこれも先程同様高いと感じるのは使い切れていないだけでありコストに見合った効果を現場側が出せていない(ツール起因だけではない)ということも理解する必要があります。
以上から分かったことは、
セールスフォースは役に立たない?という情報は事実とは異なっており、それらを誘導するようなネット上での口コミや投稿についても、多機能であるが故に定着までには一定の時間コストが必要であるという前提を以て利用を開始したわけではない一部のユーザーが短期間でネガティブに判断してしまったことから誤解を生んでいると推察されます。
ツール選定時においては、事前にプラン毎に含まれている
標準機能が何でどれが
オプション機能として切り出されているか、導入後にどの部署の誰がどのように使うのかを具体的にイメージした上で、プランに含まれている機能を実際に運用現場で使うのか、定着までの
オンボーディング支援内容はどうなっているか、運用時の
サポート体制や問い合わせ対応、回答までにかかる日数等細かく精査をして自社にマッチした
SFA/CRMツールかどうかを見極めましょう。
また、
セールスフォース以外にも様々な優れた
SFA/CRMツールが国産ベンダー各社から提供されています。
中でも
セールスフォース『Sales Cloud』と、同じデータ構造でデータ移行がしやすいとされる
SFA/CRMツール『
GENIEE SFA/CRM』を比較してみましょう。1ユーザーあたりの月額料金は以下の通りです。
Sales Cloud |
GENIEE SFA/CRM |
Starter:3,300円 |
スタンダード:3,828円 |
Professional:10,560円 |
プロ:6,028円 |
Enterprise:21,780円 |
エンタープライズ:10,780円 |
Unlimited:43,560円 |
|
Einstein 1 Sales:66,000円 |
|
※税込価格。
もっとも安いプラン同士では料金にそれほど差はありません。しかし『
Sales Cloud』のほうは、プランが上がるにつれてコストの負担が大きくなっています。特に利用人数が数百名規模に膨らむエンプラ企業群においてはカスタマイズや拡張機能であるオプションなども加味した場合、月々のコスト差分は相当額になるのは確かです。
もちろん予算に制限がある中小企業にとっても、このコスト差分は見逃せない部分となります。更に定着支援の充実度でも
GENIEE SFA/CRMは優れたサポート体制を構築しています。
>>
セールスフォース(Salesforce)の競合7社を比較!選び方のポイントを解説
5. 初期支援やカスタマイズの外注費用も視野に検討が必要
セールスフォースの導入にあたっては、初期導入支援やカスタマイズのための外部ベンダーとの契約が必要となるケースもあります。とくに、企業のニーズに合わせ連携や機能開発といったカスタマイズを行う場合は
セールスフォースの開発組織を有する専門ベンダーまたは開発支援構築パートナーへの発注が別で必要となります。実際に口コミでもこういった声が聞かれています。
Salesforce Sales Cloud内で項目をカスタマイズする際に、リテラシーが低い人間には開発ができない点を改善してほしいです。何かを開発する際にベンダーに外注する必要があり、追加で費用がかかってしまいます。
引用:ITreview
ランニングコストに加え、使う部署によって画面の表示範囲や配置を変えたいといった場合やボタンの位置を変えたいなどといった軽微な改修の度にツール提供会社とは別の会社への外注費用が必要となると、金銭的な負担に加え
コミュニケーションコストが重なります。
>>
【関連記事】サービスナウとセールスフォースの違いは?どっちがおすすめか5項目から比較
セールスフォースのメリットや良い評判・口コミ

「役に立たない」といった間違った情報もある中で
セールスフォースを正しく評価する声も多く聞かれます。
ここではメリットや良い評判を中心に触れてみたいと思います。
- 1.営業活動の情報を一元管理できる
- 2.自社の目的に応じてカスタマイズできる
- 3.チャット機能の活用で社内連携がしやすい
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 営業活動の情報を一元管理できる
実際には
セールスフォースだけの機能ではありますが、
SFAツールを導入した際の大きなメリットのひとつに、
営業活動の情報を一元管理できる点があります。以下の情報を簡単に管理・確認でき、チーム内での情報共有もしやすいのが特徴です。
管理項目を簡単にカスタマイズできるし、分かりやすく進捗も可視化してくれるからかなり使いやすい。
引用:
X
組織内で情報共有ができていないと属人化してしまう可能性がありますが、
セールスフォースなどの
SFAを導入すると組織全体で情報を一元管理できるので属人化の不安が軽減されます。
また、
リアルタイムで情報を共有できるため、効率的に業務を進められるのもメリットです。商談の進捗状況や顧客とのコミュニケーション履歴を一目で確認でき、迅速な意思決定が可能となります。
2. 自社の目的に応じてカスタマイズできる
柔軟な
カスタマイズ機能も
セールスフォースの大きな利点の1つです。国産ベンダーには自社で開発機能を有していないためにパッケージ型の
SFAを提供しているベンダーも多いのですが、
セールスフォースとパートナー契約を締結する
構築パートナーに外注することで自社のニーズに合わせたカスタマイズが可能となります。
GENIEE SFA/CRMでは自社で開発組織を保有していることから外注は不要となり、ワンストップで他ツールとの連携やカスタマイズ開発支援が可能です。
※カスタマイズ費用は
セールスフォース同様に別途必要。
うちにあったシステム。なんてものはなかなか見つからないので、システムを自社に合わせることが容易にできるSalesforceは強いなーと。
引用:
X
先述したとおり、
カスタマイズできすぎる点が逆にデメリットと捉えている企業も少なくありません。「何でもできるので何からしていけばよいかわからない」という悩みも同時に生まれます。
うまく活用するためには「何のために
セールスフォースのサービスを導入するのか」という
目的と「サービスの利用を通して実現したいこと」を明確にすることが重要です。
3. チャット機能の活用で社内連携がしやすい
セールスフォース内に実装されている企業向けSNS、ビジネスチャットツール『
Chatter』の活用で、社内連携が容易になるメリットも見受けられています。
Chatter機能を使用すれば、Salesforce内で顧客情報やQCDS情報、関連資料を含めて営業以外の担当者も含めたコミュニケーションが可能です。
引用:
ITreview
本製品の「Chatter」機能による投稿タイムラインが、部門の枠を超えて案件情報共有できる貴重な場になっている。
引用:
ITreview
なかでも、役割が異なる以下3つの機能の活用で、さらに生産性が上がります。
- 投稿機能:基本的なチャットツール
- アンケート機能:会議の日時決定などチームの意見募集
- 質問機能:疑問点の質問および回答、ノウハウの共有
また、人やグループ、レコード、ファイルをフォローする機能があり、自分が関わっている案件の情報をすばやくキャッチできるのも特徴です。このチャットツールが、スムーズなコミュニケーションの実現に大いに役立っています。
セールスフォースの導入に向いている企業の特徴
セールスフォースの口コミからメリット・デメリットがわかったところで、導入に向いている企業の特徴を紹介します。
- セールスフォース専任の運用担当部署や担当者を配置することができる企業
- 社内のデータを一元管理している企業
- 会社規模が大きく改修費や運用保守費用にコストをかけ続けることができる体力のある企業
自社の特徴と見比べながら、導入を検討してみてください。
1. セールスフォース専任の部署や運用担当者が配置できる企業
セールスフォースは多機能でカスタマイズ性が高いため、設定や円滑な運用のためにはシステムを深く理解する
専任の運用者の常設が必須となります。
専任担当者がいればシステムの設定やカスタマイズに時間を割け、組織の連携や課題解決がスムーズに行えます。逆に専任の担当者を配置できない場合、複雑なシステムをうまく活用できない可能性があります。
また、設定やカスタマイズだけでなく、現場にシステムを定着させるための
研修も重要です。これから
セールスフォースの導入を考えている企業は、専任の運用者を配置できるか社内で確認し、運用に向けた体制を整えておきましょう。
2. 社内のデータを一元管理している企業
セールスフォースは管理できる情報が多いため、膨大なデータを一元管理したい企業に向いています。
<
セールスフォースで管理できるデータ例>
- 営業活動情報
- 営業活動の進捗
- タスクの管理
- 売上予測
- 目標と達成率の管理
- 売上分析
- レポートの作成
「これまでの膨大なデータを一括管理したい」「案件が増えてきてデータの管理がうまくできていない」という企業は、
セールスフォースの導入がおすすめです。
3. 会社規模が大きく改修費や運用保守費用に毎月コストをかけ続けることができる体力のある企業
専任の担当者を配置して自社に合わせたカスタマイズが都度必要な場合はセールスフォース専用のベンダーを定期契約し運用することが良いでしょう。
ただ自社でベンダーへの定期運用コストを支払い続けるのは簡単なことではありません。
>>
【関連記事】CRMを導入するメリットは?得られる効果やデメリット、成功事例を紹介
使いやすさ重視なら「GENIEE SFA/CRM」がおすすめ
特徴 |
低コストながら機能とサポートが充実した国産SFA |
初期費用 |
お問い合わせ |
月額費用(税抜) |
- スタンダード:34,800円(10ID)~
- プロ:54,800円(10ID)~
- エンタープライズ:98,000円(10ID)~
|
主な機能 |
顧客管理、商談管理、名刺管理、グラフ作成、外部ツール連携、タスク管理、レポート、活動報告 |
無料トライアル |
可能 |
サポート体制 |
導入支援、運用設定、効果検証、電話/メール窓口、チャット |
セールスフォースは複雑な操作と多機能が引き起こす「使いにくさ」が課題として挙げられていましたが、『
GENIEE SFA/CRM』はシンプルで使いやすいのが特徴です。料金面の負担も小さく、同じエンタープライズプランを比較すると、
セールスフォースの約2分の1の価格で導入できる点で高い評価を得ています。
さらに
カスタマーサポートも充実しているため、導入時だけでなく導入後も安心してお使いいただけます。高いコストパフォーマンスと使いやすさを求めている人は、ぜひ『
GENIEE SFA/CRM』の導入を検討してみてください。
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自社の環境、リソース、かけられるコスト等を総合的に勘案し自社に最適なツールを導入しましょう。

「操作が複雑で使いにくい」「機能が多く使いこなせない」「
ランニングコストが高い」という部分を考慮すると、セールスフォース以外のツールを検討してみても良いかもしれません。
『
GENIEE SFA/CRM』は定着率99%で、多くの企業が平均1ヶ月〜2ヶ月で運用開始を実現しています。重要なのは、自社の規模や特徴、ニーズに合わせた最適なツールの導入です。使用感を確かめるためにも、まずは
無料トライアルでお試しください。
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※本記事に掲載されている情報は作成時点での情報となります。最新の価格、サービス内容につきましては各社公式サイトの情報をご参照ください。
※
Salesforceは、salesforce.com,Inc.の登録商標です。 また、その他サービス名もsalesforce.com,inc.の商標または登録商標です。