また顧客獲得コストが「獲得した顧客の生涯価値(LTV=Life Time Value)」を上回ると顧客を獲得するたびに損失となります。そのため、顧客獲得コストはLTVの3分の1以下にまで抑えることが、ビジネスとして良い結果だと言えます。ただCACだけに執着することなく、顧客数獲得に対する投資とのバランスが収益を伸ばしながらCACをコントロールしていくためにはとても重要です。特にSaaS企業においてはMRRが収益のベースを支えるビジネスモデルとなり、一定期間はそのMRRを最大化させることに注力する期間はどうしても必要となります。競合がひしめくSaaS業界においていかにして早く先にMRRを積み上げ市場占有率を高められるかはスピードが鍵を握ります。ある企業では投資をできる限り早く行うことで安定的な収益基盤を形成することを最優先するためCACは第二指標としてMRRを如何にして早く獲得し積み上がるか、そのスピードを第一優先の戦略に掲げているSaaS企業もあります。それは企業の財務状況、リソース状況、競合含めた市場環境によって左右されるた一概にどれが正解というのは言い難いものがあります。